猫の頭部のケガ

猫が頭部にケガをする主な原因は、交通事故や高いところからの落下によるものです。 猫はもともと、高いところから落下しても着地することに長けていますが、子猫では自分が着地できる高さをまだ把握できていなかったり、何らかの病気によって平衡感覚が失われていたり、神経に障害がある場合には着地に失敗して頭を強く打ってしまうこともあります。 特に室外で猫を飼育している場合に起こりやすく、その場合はどこでどのような方法で頭部をケガしたのかを把握しづらいです。そのうえ、猫のしぐさ次第では事の重大さに気が付かない可能性も高いです。また、頭部をケガしているということは、そのまま脳に直接、衝撃が届いているという可能性もあります。 猫が脳に衝撃を負った際の症状としては、軽いものではよろめいたりするだけですが、衝撃が大きいと意識が朦朧としたり、痙攣を起こしたりする可能性があります。 さらに、視覚障害や麻痺、痴呆障害などを引き起こす場合もあり、最悪、昏睡に陥ってしまうこともありえます。 頭部にケガをした際の病気としては、硬膜外血腫というものがあり、これは頭部への強い衝撃で脳内出血が起こり、脳を覆う硬膜の外側に血液が溜まる病気です。 脳が圧迫されることで脳に障害が発生し、視覚障害や痴呆障害を患うことになります。たかがケガと軽く考えていると、深刻な症状が現れたり、治療に成功しても何らかの後遺症が残る可能性も高くなります。


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