猫のアミロイドーシス

アミロイドというタンパク質の一種が一定の量を超えると、細胞の隙間などに沈着します。すると、周辺組織を機能不全に陥れてしまいます。この状態を「アミロイドーシス」と呼びます。 アミロイドーシズにはいくつか種類があります。原因になるのは、血清アミロイドAタンパク(SAA)というタイプです。 原因としては、感染症や炎症、疾患やがんなどが元でアミロイドが発生しやすくなると考えられています。その他、体質でアミロイドが沈着しやすいという場合もあります。 品種ではアビシニアン・オリエンタルショートヘアー・シャムなどが比較的発症しやすい傾向がありますが、これらの条件に当てはまらない猫でも突然発症することがありますので、はっきりと詳しい原因がわかっていないのが現状です。 アミロイドは腎臓に入り込むことが多いので、水を飲む量が増えその分排尿する量も増えるなどの、腎不全と同じ症状が現れます。また、元気もなくなってきますし、体重も落ちていくのがわかります。 このため、確認できる症状が腎不全と似ているので、見た目だけでは「アミロイドーシス」と判断はできません。 アミロイドは腎臓だけでなく膵臓や肝臓など、他の臓器にも沈着しますので、注意が必要です。


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