犬の食道狭窄

食べ物を飲み込むことが困難 食道狭窄症とは、食道腔内が狭くなり、食べ物の通過が困難になってしまう症状の事を言います。症状は、食べ物の飲み込み困難と食後すぐの吐き戻しを繰り返します。典型的な症例では活発で意識もしっかりしており体調不良もみられません。狭窄が軽度の場合、硬さや形状によって飲み込むことができる場合もありますが、重度になると固形物は飲み込めなくなり、液体しか飲み込めなくなります。 さらに、慢性化すると狭窄部位の頭側が拡張しており、吐出が採食に関連しないこともあります。また、食道炎の併発により、食欲不振やよだれなどの症状が引き起こされる事もあります。合併症状として誤嚥性肺炎を併発すると、咳や呼吸困難が現れます。 食道狭窄には、食道内部が原因で引き起される場合と、食道周囲腫瘤のような外部からの圧迫により引き起こされる場合があります。 食道内部から起こる一般的な原因は、食道の手術後や食道内異物の除去後、麻酔に関連する逆流などで、重度の食道炎が繊維芽組織の増殖を誘発して2次的に狭窄が生じます。 外部からの圧迫の原因は、頸部の腫瘍(甲状腺腫瘍など)や膿瘍、胸部の腫瘍(心基底部腫瘍、リンパ腫、原発性および転移性肺腫瘍、転移性によるリンパ節の腫大)、異常血管輪による圧迫(右大動脈弓遺残症)などがあります。

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