犬の内耳の疾患

犬では、その多くが遺伝性であると考えられています。 また、比較的まれですが、子犬の前庭機能障害による前庭性運動失調(運動に協調性が失われている)がみられ、難聴と関連している可能性があります。 既知の治療法はありませんが、ほとんどの場合、ペットとして受け入れられる存在です。 細菌性、ウィルス性、そして真菌性、さらには免疫性疾患も平衡感覚や聴力の喪失の原因となります。 MRIなどの画像診断は、中耳および内耳の関与を評価するだけでなく、脳幹への影響を除外するためにも必要です。 細菌性髄膜脳炎の発症を避けるために、全耳道切除術、あるいは腹側鼓室胞切開術が積極的に適応されますが、既述のようにオトスコープの活用法次第では、そうした手術を回避できるケースも増えています。 内耳の外傷について 高齢な大型犬 外傷などで、内耳がダメージを受けますと、一時的あるいは永続的な内耳の機能不全につながる可能性があります。 また、脳震盪の後ではたとえ骨折していなくても、内耳の問題が発症することはあります。 年齢関連性聴力喪失 これは、犬の聴力喪失の最も一般的なタイプになります。 そうした場合、中耳インプラントは、一つの治療法になります。 代替的には、振動する首輪を使用して、飼い主さんとのコミュニケーションを改善することができます。 騒音性聴覚障害 騒音による聴覚障害は、飛行、銃を用いた狩猟、住環境、MRIからの騒音などが、関連すると考えられます。 大きな騒音による聴覚の恒久的ダメージには、治療法がありません。そこで、犬の耳に保護具をつけてあげることが勧められています。


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